
STYLES with Ferraresi
日常に映る美学。
Ferraresiを持つ
人々の姿。
jonnlynx Designer
Mariko Hayashi
1973年、イタリア・フェラーラの小さな革工房から始まったバッグ・革小物ブランド「Felisi(フェリージ)」。
半世紀以上にわたり受け継がれてきた職人技とタイムレスな美意識を背景に生まれた「Ferraresi(フェラレージ)」は、
発祥の地であるフェラーラの街並みに着想を得たシリーズです。ブランドと関わりのある4名の日常やスタイルを通して、
Ferraresiが持つ上質さと、さまざまなシーンに溶け込むアノニマスな魅力に改めて迫ります。
感覚が磨かれるのは
やっぱり自然のなか。

林さんがサーフィンをはじめたのはいつ頃からなんですか?
はじめてやったのは二十歳頃でした。もともと運動神経には自信があったんだけど、全然波に乗れなくて。それが悔しくて、どんどんのめり込んでいったんです。23歳のときにはじめて自分の板を買って、4年くらいお休みしていた時期もあるんですけど、いまもずっと続けてますね。
負けず嫌いなんですか?
できないことがあると、できるまでやりたくなっちゃう性格なんです。あとは海に行くまでの道のりとか、帰りの道中も含めて楽しいというのもありますね。
スノーボードもやられてますよね。
スノボは40歳くらいからはじめたんですよ。この年齢になって新しいことをはじめるってなかなかないじゃないですか。サーフィンと同じくらいハマれるものに出会えてうれしかったのと、やっぱり海ばっかり見てきたから、知らないこともたくさんあって。それが新鮮だったんです。
海も山も知れて、自然に対する尊敬や畏怖の念がますます湧いてきそうですね。
それはすごくあります。「海だけじゃなくて、山も同じくらい知ってこそ、本当の自然が分かるよ」って友達に言われたことがあって。やっぱり両方知ると、中庸な考え方が身につくんです。海や山にいるときって、すごく気持ちがいいし、そういう感覚が中心にあると、街中にいても「なにか違う」っていうことを察知しやすくなるんです。
感覚が研ぎ澄まされるというか。
素敵な景色を見たり、美味しい空気を吸って心が洗われたりすることで、自分に必要なものがだんだんわかってくるんでしょうね。


そうした感覚がもの選びにも影響を与えることはあるんですか?
あると思います。買い物をするときも、自分の身の回りにあって気持ちがいいとか、そういう視点で選んでいて、昔に比べてそれがキャッチしやすくなったと思います。
林さんが好きなものって、どんなものなんですか?
お部屋にはモダニズムを感じる工業的なプロダクトや、不思議な形をした石など、自然由来のオブジェもミックスして置いてありますよね。
それもバランスを取っているかもしれないですね。モダンなものが好きだけど、それだけに偏りたくなくて。自然がつくり出した不思議な造形も、ある種モダンと感じるものを部屋に置いてます。世田谷にある「Out
Of Museum」って知ってますか?
この部屋に置いてあるのは、そこで買ったものも多いんです。あのお店の世界観が私は好きで、入るとドキドキする。身の回りのものだけじゃなくて、クリエイションとしてもすごく刺激になっていて。
林さんのファッションを眺めていても、どこかモードな要素を強く感じます。ご自身のブランドである
「jonnlynx(ジョンリンクス)」もベーシックなんだけど、ほのかにモードな香りが漂っていますよね。
もともとはクラシックでトラッドなものが好きだったんですけど、若い頃に務めていたお店がすごくモードで、その影響はめちゃくちゃ受けてますね。「これ、どうやって着るの?」っていう服がたくさんあって、実際に袖を通してみると、思いもよらないシルエットになったりするんです。いまは年齢も重ねて斬新なデザインはひと通り消化できたから、つくるものはベーシックにしつつも、生地や柄にこだわるフェーズに入ってますね。
自分が着たいものをつくっているわけですよね。
どこにいても自分らしくいられて、今日もこれで大丈夫って思えるような服がつくりたくて。だからこそ、いろんな景色に溶け込む服にしたいし、そのためにはやっぱり私自身がブレちゃいけないと思う。山や海へ行くことによって、それがキープできているような気がします。デザインのインスピレーションは他のところから生まれるんだけど、自分自身の感覚が磨かれるのはやっぱり自然の中なんです。






メンズウェアの
サイズを
女性が着る
バランスが
好き。

林さんが理想とする女性像も気になります。
それがないんですよ、私。お姉さんとか、おばさんとか呼ばれると、すごく違和感を感じるんです。自分をカテゴライズされるのが本当にニガテで。
“女性”という枠で見られることに違和感がある。
そうですね。もちろん雑誌とか、ファッションのスタイリングを見て素敵だなって思うことはあるんだけど、それはあくまで写真のムードに惹かれているだけなんです。
毎日コーディネートを考える上で、意識していることはありますか?
やっぱりバランスかな。真面目になったらユーモアを取り入れたいし、その逆もまた然り。アイテムの組み合わせもそうだし、それをどう着るかっていうのも大事だと思うんです。シャツをインするのか、外に出すのかでも印象って変わってくるから。その中で、あまり人と被らないバランス感を模索しています。あと、男性の服の着方は参考にしているかもしれないですね。


女性がメンズの服を着ると、おもしろいバランスになりますよね。
ちょっとセクシーになるじゃないですか。小さな頃に見たテレビのCMが印象に残ってて、外国人の女性が男性のスーツを着て出かける姿が映っていたんです。それが衝撃的にかっこよくて、ずっと脳裏に焼き付いてますね。いま思い出しても、すごくドキドキするんです。
ある種、“はずし”の要素があるというか。
そうかもしれないですね。女性がメンズの服を着ると、サイズ感もはずされるじゃないですか。自分のブランドでもセットアップをつくることが多いんですけど、肩や身幅はメンズウェアのサイズ感なんですよ。それを女性が着るバランスが好きなんです。



スタイリングに
合わせてみると、
その良さが分かる。

バッグに対するこだわりはありますか?
あるようで、ないかもしれないですね(笑)。一時期はバッグを持たずに出歩いていた頃もあるんです。きっとそれもメンズファッションに影響されてのことだと思うんですけど。30代の頃はCHANELのバッグに憧れて持っていたけど、いまになってユニセックスなものにも惹かれる自分もいるし。難しいですよね、バッグって。
スタイリングのバランスを取る役目もありますよね。
そうですね。さっきのメンズウェアの話じゃないけど、大きいバッグをかっこよく持ちたいときも多いし、シンプルな格好のときは信じられないくらい派手なものを持ったりもするんです。やっぱり“はずす”っていう感覚はどこかにあるのかも。
Ferraresiはどうですか?
写真を見たときに重そうだなって思ったんですけど、実際に手に取ってみるとすごく軽くて驚きました。私はバッグの中を整理するのがニガテだから、細々とした収納ポケットがついていないほうがいいんです。Ferraresiって軽いし、収納部もシンプルな設計になっているから、私にはすごく合ってますね。
デザインに関しては、いかがでしょうか?
潔いシンプルさが好みですね。余計なことしてないじゃないですか。ディレクターの鴨志田さんってもともとバイヤーさんだったから、抜き差しのバランスが本当に上手だなって。変にデザインされていると、やりすぎって思っちゃうし、すぐに飽きてしまう。でもFerraresiはミニマルだし、モダンな服にもすごく合いますよね。
あとはカラーリングも素敵です。配色が絶妙というか、レザーのバッグって持つと大人っぽくなるんだけど、真面目になりすぎると急に老けちゃうんですよ。でも、Ferraresiにはそれがない。おじさんっぽさもないし、フェミニンすぎることもなくて、すごく持ちやすいですよね。実際に手に取って、スタイリングに合わせてみると、その良さが分かると思います。すぐに馴染むから。




ステッカーやお子様が描いたイラストで彩られたiPadやノート、お財布やポーチ、眼鏡など、林さんの個性がさりげなく光るアイテムが並びます。
使い方として、大きなトートバッグにウェットスーツを入れているのが、林さんらしくて素敵だなと思いました。
ブランドとして、きっとそういう使い方は推奨してないんでしょうけどね(笑)。濡れたウェットスーツは入れられないけど、家を出る前に必要なものを大雑把に入れて、そのまま出かけられるのがいいなって。だからきっとスノボに行くときも重宝すると思います。
山にいくときは、何を入れるんですか?
ウェアは入れないけど、クルマの中で必要なものとか、子どものおもちゃやお菓子とか。温泉にも入るから、着替えとかもきっと入れるでしょうし。大きなサイズであれば、きっと出張とかのシーンでも使えると思いますよ。
今後、Ferraresiに期待することはありますか?
このまま続いてほしいですね。もう十分素敵だから。たとえばクルマでも、デザインがアップデートされたときに
「こうなっちゃったか」って思う瞬間があるじゃないですか。Ferraresiはきっとそうならないと思うけど、変わるとしても、「あ、そう来たか」って思うくらいがいいですね。いまのミニマルでモダンなバランスというか、かっこつけすぎていない感じ。そのちょうどよさを保ってほしいですね。



林真理子
セレクトショップのプレス、デザイナーを経て2008年に独立。現在は自身のファッションブランド「jonnlynx(ジョンリンクス)」のデザイナー・ディレクターとして活躍。素材やシルエットにこだわったミニマルでモダンな服づくりで支持を集める。

撮影協力
SUNSHINE+CLOUD
時代の流れにとらわれず、自分たちが気持ちの良いもの、素敵だと思うものをベースとした丁寧なものづくりを軸に、身につけることでちょっとだけ嬉しくなるような、暮らしを豊かにしてくれる心地の良いアイテムをご提案しています。















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