STYLES with Ferraresi

日常に映る美学。
Ferraresiを持つ
人々の姿。

TOMORROWLAND Buyer

Keiichiro Kawabe

1973年、イタリア・フェラーラの小さな革工房から始まったバッグ・革小物ブランド「Felisi(フェリージ)」。
半世紀以上にわたり受け継がれてきた職人技とタイムレスな美意識を背景に生まれた「Ferraresi(フェラレージ)」は、
発祥の地であるフェラーラの街並みに着想を得たシリーズです。ブランドと関わりのある4名の日常やスタイルを通して、
Ferraresiが持つ上質さと、さまざまなシーンに溶け込むアノニマスな魅力に改めて迫ります。

基礎を徹底的に
勉強して、

自分らしい
着こなしを
楽しむ。

「TOMORROWLAND」のバイヤーになられて、もう3年になるそうですね。
7年ほどPRを務めたあとの辞令だったので、はじめの頃は正直戸惑いもすごく多かったんです。だけど、入社当初はバイヤーを志望していたこともあって、がんばろうという気持ちになりました。従来のブランドはもちろんですが、自分で新しいブランドを見つけてお客さまにご提案するのも楽しいし、やりがいを感じていますね。
バイヤーさんは何人くらいいらっしゃるんですか?
TOMORROWLANDの業態だと、メンズはいま、ぼくひとりなんです。お取り扱いさせてもらっているブランド数はウェアとグッズを合わせると100を超えるので、展示会シーズンは1日中外出することも多いですね。日が暮れてからオフィスに戻って、資料をまとめたり。
リサーチなども大変そうですね。
自分なりにテーマみたいなものを見つけて、それを頼りにブランドを探しています。インスタグラムなどもチェックしつつ、実際にアイテムを見てみるとイメージと違うこともあったりするので、やっぱり足で探すのが大事だなと。
川辺さんが魅力的だと思うブランドの共通点は、どんなところにありますか?
TOMORROWLANDは、エレガンスやトラッドマインドを大事にしているのですが、デザイナー自身にそうしたマインドがあるかどうかを重要視していますね。ぼくが今日着ているジャケットも、フランスのクチュール文化をリスペクトしながら、その技術をメンズウェアに応用したものづくりをしているんです。そうしたブランドは縫製や仕立てがきれいなのはもちろん、生地だけではなくて、服のフォルムを整える芯地まできちんとこだわっている。長く着ていると見た目だけではない魅力に気付いたりして、ストーリーが生まれやすいんです。
川辺さん自身も、もともとそうした服が好きだったんですか?
入社していろいろと学ぶうちに、そうした服の虜になっていきました。最初はドレスフロアの担当で、毎日スーツを着てお店に立っていたんです。いろんな本や雑誌を読んだり、映画を見て俳優のスタイルをチェックしながら、とにかく基礎を徹底的に勉強して。それを続けるうちに、自分らしい着こなしを楽しめるようになっていきましたね。その流れの中で、エレガンスやトラッドマインドへの理解もどんどん深まっていったんです。

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細部にこだわることに
よって生まれる優雅さ。

ご自身のスタイルを形成する上で、影響を受けた人やモノはありますか?
フレンチアイビーがぼくは好きですね。フランス人が解釈した80~90年代のトラッドスタイルで、色の取り入れ方が本当に巧みなんですよ。言葉自体はむかしから知っていたけど、その本当の意味について、先輩から教えてもらったり、フランスで実際にパリジャンたちの着こなしを見ながら理解していきました。 人物でいうとミック・タルボットが好きで、ポール・ウェラーと一緒にバンドをやっていたメンバーなんです。ブレザー、ポロシャツ、白パンっていう普通の格好をしているんですけど、その中で色使いを楽しんでいて、ソックスとか細かな部分で遊びを取り入れているんですよ。
川辺さんご自身もスタイリングを楽しむ上で譲れないポイントはありますか?
エレガントであることは意識していますね。スタイリングにスカーフを足してみるとか、どこかにそうした要素を取り入れるようにしているんです。
“エレガント”って、単に品がいいだけではない、また別の要素ですよね。
細部にこだわることによって生まれる優雅さというか、ソックスやメガネ、時計、アクセサリーなど、細かなアイテム選びまできちんとスタイリングするようにしています。TOMORROWLANDには「The essence of elegance is simplicity(エレガンスの本質は、とてもシンプルなものです)」という哲学があるんですよ。足し算ばかりしているとコテコテになってしまうから、最終的には削ぎ落としてシンプルにする。そうやって必要なものだけを残していく作業によって、真のエレガンスが生まれるという考え方にとても共感しています。
バイイングでは「エレガンスやトラッドマインドを感じるものをセレクトされている」とお話しされていましたが、ファッションを含めて、ご自身の身の回りのものに関しては、どんな基準でもの選びをしていますか?
もともとぼくは映画や音楽といったカルチャーが好きで、そこに出てくる人たちの着こなしを見ながらどんどんファッションが好きになっていったんです。その流れで古着屋にもよく行くようになって。
なんだか意外な感じがします。
学生時代には渋谷にあった「サンタモニカ」によく足を運んでいました。そこで自分の基礎がつくられたように思います。「これって何ですか?」っていうような遊びのあるアイテムがたくさん置いてあって、いまでもそうした服やモノに心惹かれますね。
アートの展示にも、よく行かれてますよね。
興味のあるアーティストや作品が展示されていれば、必ず行くようにしています。それが仕事に活きたりもして、知らなかったカルチャーや、その作品が生まれた時代背景などを知るいいきっかけになるんです。そこを深掘りしながら、当時どんなものが流行ったかなどを考えたりしていて。それを現代的に解釈して、いまならなにができるだろうって仕事と紐付けながらアイデアを練ったりすることも多いんです。
そうやって知識を得ることによって、いろんな服の展示会に行ったときも、解釈の解像度が上がりそうですね。
そうかもしれません。そうやってアートを介した自分なりの解釈をお店のスタッフに伝えると、結構面白がってくれるんです。アートに関しては仕事のためにというより、本当に好きで見に行ってるだけなんですけどね。鑑賞することによって、なんだか癒しを得られるんです(笑)。

川辺さんのバッグには、MacBookやSONYのコンデジ、イヤホンといったデバイスに加え、ミニマルな革小物や本、TEKLAのタオルなどがさりげなく収まっている。

バッグを見て
スタイリングが思い
浮かぶ
カラーリング。

バッグに関しては、どんなものがお好きですか?
今回使わせてもらったサイズ感のものが私物でも多いです。斜め掛けにもできるし、肩掛けもできる。この形ばかり使っている気がします。
そこにはどんな理由があるんですか?
展示会を1日に何件も回るので、あまり大きいと身動きが取りづらいんですよ。パソコンを持ち歩くこともあって、しっかり入るけど荷物としてかさばらないものが自分には合う。機能面に関しても、ポケットは少ないほうが好みです。というのも、荷物がバッグの中で迷子になってしまうので、Ferraresiのようにざっくりと使える構造がぼくは好きですね。
はじめてFerraresiのアイテムをご覧になられたときは、どんな印象を抱きましたか?
ディレクターである鴨志田さんのエレガンスを感じます。色のバランスやコンビネーションがすごく魅力的なバッグだなと思いました。スタイリングを楽しめる配色になっているというか、そこを強く意識してデザインされているなって。これを持つだけでスタイルが格上げされるというか、シンプルな装いでも成立させる力がありますよね。
このインタビュー企画でも、みなさん配色がいいって仰ってくれているんです。
自分もいろんなブランドとの取り組みで別注企画とかやらせてもらうんですが、なかなか選ぶ勇気が出ない色をFerraresiではセレクトされている。すごく渋いんですよね。バッグを見てスタイリングが思い浮かぶカラーリングになっていて、そこがすごいなって思います。
レザーに関してはいかがですか?
すごく軽いです。レザーバッグとは思えないくらい。しなやかな素材を使っていて、そこにイタリアらしさを感じます。スーツスタイルにも当然合うんですけど、オフにも使えて、そうした柔軟性の高さも魅力的ですよね。個人的にはコットンスーツを着たときにFerraresiのバッグを持ちたいなと思いました。
今回のコーディネートはどんなことを意識しましたか?
カントリーテイストのアイテムをモダンに見せるのがいまの気分で、そんなスタイリングにすごくフィットするバッグだなと思いました。アースカラーを基調にすることで、バッグとスタイリングをなじませているのもポイントです。
最後に、今後Ferraresiに期待することがあれば教えてください。
Felisiは歴史あるブランドだと思うのですが、そこから派生してFerraresiが生まれたことで、スタイルの幅がぐっと広がった印象があります。より多くの人に届くことで、ブランドとしての厚みも増していく。そうしたあり方は、バイヤーとしてもすごく惹かれますし、今後がとても楽しみですね。

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川辺圭一郎

1989年生まれ、東京都出身。2012年にTOMORROWLANDに入社。販売員やプレスを経て、現在はメンズのバイヤーとして活躍。国内外での買い付けを行いながら、商品のセレクトやスタイリング提案にも携わる。

撮影協力

Sputnik

代官山の路地にある小さなカフェバー「Sputnik」。
昼でもお酒、夜でもコーヒーが楽しめる、街の給水所のような一軒。

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