Felisiのデザイン哲学は一貫しています。それは、イタリアが受け継いできた伝統とOggettounico(ただひとつの存在)というアイデンティティを守りながら、新しい時代の空気を取り込むこと。手仕事のぬくもりとモダンな洗練の共存が、Felisiらしさを生み出しているのです。
Felisiの革製品は一見、シンプルに見えるかもしれません。しかし、独特な革のカッティングや、曲線と直線によって立体的に表現されたパーツのフォルム、配色の妙に目を凝らせば、それが芸術的な感性に基づき、きわめて丁寧に表現されていることがわかるでしょう。艶やかなナイロンやコットンキャンバスにレザーを組み合わせる"異素材コンビネーション"は、Felisiの伝家の宝刀。その道のパイオニアたる自負があります。
Felisiが掲げるフィロソフィーは
"Oggetto unico(ただひとつの存在)"であること。
Felisiはモダンでありながらいつの時代にも美しいと思える、
時代を超越するただひとつの存在を、ひたむきに追求します。
Felisiのものづくりにおいて重視するのが、徹底した素材の吟味です。革をはじめ、布地や金具などすべての素材に使用する意味があり、つねに最良のものだけを厳選しています。革の加工や金具の鋳型製作といった過程にも妥協はありません。もし理想に届くパーツがなければ、オリジナルのそれを発注・製作します。こうした素材への探究心は、創業当初より受け継がれてきたブランドの芯をなすものです。
パーツの裁断や縫製のみならず、革剥きや、エッジの面取りに磨き、縫い針を通すための穴開け、芯地による立体感の演出など、細かな作業もすべて職人が手作業によって行っています。職人のほとんどは女性です。伝統的な手法を用いて丁寧に施されるこうした工程は、熟練した職人の感覚がものをいう世界であり、Felisiの優位性を示すものでもあります。