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Naoko Okusa / Stylist

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  • 選びたくなる「理由」があるバッグ
  • ファッションエディターであり、スタイリストである大草直子さんが、創立から50周年を迎えた「フェリージ」のバッグの魅力を綴る特別企画。大草さんがピックアップしたのは4つのバッグ。それぞれのバッグに心惹かれた理由を、私物と合わせたコーディネートとともに紐解きます。

NAOKO OKUSAʼS STORY

  • #1 STORICO COLLECTION TOTE BAG
  • #2 UNICA COLLECTION BRIEF BAG
  • #3 NATURALE COLLECTION AM CANVAS SHOULDER BAG
  • #4 SAFARI COLLECTION DRAWSTRING BAG

# 1

着こなしに、持つ⼈に。
寄り添いながら馴染む、
育てていきたい名品。

ややドライタッチで柔らかなシュリンクレザーは、使い込むほどにクタっと馴染んでくるので、育てたいと思わせてくれるバッグです。ノートPCやA4の書類も入る、しっかりとした大きさがありますが、ハンドルが華奢なのと表に金具が使われていないため、バッグだけが目立つこともありません。色展開が豊富なシリーズなので、色選びも楽しみのひとつですが、私は、バッグの大きさを中和してくれるトープをセレクト。黒を入れないまろやかなカラーコーディネートに、ジャケットの縦長の四角と、バッグの横長の四角を重ね、グラフィカルなコーディネートに。内側にあるストラップを留めると台形になるのもユニーク。上半身とのバランスやその日の気分でアレンジを楽しんで。

NAOKO OKUSA’S FAVORITE POINT

  • TOTE BAG 15/20/LD+DS
  • バッグ本体の大きさとハンドルの細さのバランスが絶妙。細いハンドルからは、アーバンな雰囲気が漂います。性別や体格、またアウターを問わず、肩掛けができる長さも◎。
  • TOTE BAG 15/20/LD+DS
  • シルクのような光沢が上品なナイロンの裏地。軽いだけでなく、高密度で織られている分、弾力性があり、摩擦に強く、防皺性にも優れているのだとか。

TOTE BAG 15/20/LD+DS
¥101,200 (税込)

# 2

真⾯⽬に、しなやかに―
名刺代わりのビジネスバッグ

このブリーフバッグの魅力は、直線と曲線の両方がデザインに施されているところ。レザーの四角いバッグは堅い印象が強くなりますが、そこに曲線が入ることで、真面目さが和らぎ、しなやかさを添えてくれます。また、重厚感がありながら、実は軽いのも高ポイント。布のバッグは軽いのですが、そのぶん存在感も軽くなります。ビジネスシーンで求められる、きちんと感や信頼感がありながら、持ってみるとすごく軽いというのが、本当に素晴らしい。今回は、コットンのシャツにツイードのジレ、光沢のあるパンツ、シュリンクレザーのバッグと、表情の異なる素材をレイヤードすることで奥行きを出し、バッグが際立つコーディネートに。

NAOKO OKUSA’S FAVORITE POINT

  • BRIEF CASE 1786/AP
  • シャープで軽やかなシルバーのダブルファスナー仕様。金具はすべて本国のファクトリーで作られるオリジナル。引き手は指でつまみやすく、開閉も滑らか。スムーズな所作を生みます。
  • BRIEF CASE 1786/AP
  • リッチな印象をもたらすステッチ。太めのステッチが、熟練の技術と時間をかけて仕上げた、イタリアのアルチザンならではの美しい手仕事を感じさせます。
  • BRIEF CASE 1786/AP
  • 驚くほど軽い理由のひとつが、ライニングに合成素材であるマイクロファイバーヌバックを採用していること。高級感のある肌触りで、色移りもしません。

BRIEF CASE 1786/AP
¥159,500 (税込)

# 3

シーンレスで活躍
洗練と実⼒を兼ね備えたバッグ

外出するときに持ち歩きたいもの――スマホ、ハンカチ、サングラス、ポーチにサーモマグまで、すべてが入るバッグです。それでいて、バッグ上部のストラップを絞ると、丸みを帯びたフォルムになり、あまり大きさを感じさせません。コットンキャンバスとシュリンクレザーの組み合わせにも、イタリアブランドならではの上質カジュアルなセンスを感じます。キャンバス部分はウォータープルーフ加工がされていて、耐久性もあるので、ONからOFFまでシーンを問わずに活躍しそうです。巾着型のバッグは着こなしのアクセントになってくれるので、シンプルなニット×パンツに合わせるだけで、洗練された着こなしが即完成します。

NAOKO OKUSA’S FAVORITE POINT

  • SHOULDER BAG 23/19/AM+LD
  • ハンドルだけでなく、長さを調整できるストラップもついているので、手持ち、肩掛け、斜め掛けのすべてが楽しめます。シーンや着こなし、荷物の重さによってアレンジを。
  • SHOULDER BAG 23/19/AM+LD
  • フリンジがあしらわれたレザーのストラップをどのくらい閉めるかでバッグの形を変えることができます。ストラップをゆるめるとカジュアルでラフな印象に。
  • SHOULDER BAG 23/19/AM+LD
  • ストラップをキュッと閉めると、丸みを帯び、フェミニンな雰囲気に。レザーのストラップは表がトープ、裏がマスタードイエローと、ディテールまで素敵!

SHOULDER BAG 23/19/AM+LD
¥107,800 (税込)

# 4

カジュアルかつ上品。
新たな“イタリアンミリタリー”

ナイロンとレザーを組み合わせたバッグは、私の中では”THEフェリージ”とも言える、アイコニックなデザイン。ただ、マットな質感のナイロンに落ち着いたカーキをのせていたり、ロゴがゴシックになっていたりと、サファリコレクションからは、新しい”イタリアンミリタリー”を感じ、とても心惹かれました。そう、このバッグは、ナイロンのカジュアルさとレザーの上品さ、その両方を持っているので、普段使いから旅行などさまざまなシーン、コーディネートに合わせやすいのです。今回は、イタリアのマダムをイメージしたリッチなカジュアルコーディネートに。ストラップのあしらい次第でショルダーバッグにもハンドバッグにもなるのも新しいですね。

NAOKO OKUSA’S FAVORITE POINT

  • SHOULDER BAG 24/5/HK
  • バッグの顔とも言えるフロントに配されたファスナー付きのポケット。フォルムに立体感を生むとともに、横に伸びるシルバーのラインがクールなアクセントに。
  • SHOULDER BAG 24/5/HK
  • デザインだけではなく、素材にも並々ならぬこだわりを感じるサファリコレクション。伝統的な製法で作られるバケッタレザーは、耐摩耗性や伸縮に強く、ポリウレタンコーティングされたナイロンは撥水性に優れ、強度も高いのだそう。

SHOULDER BAG 24/5/HK
¥75,900 (税込)

COLUMN

フェリージと私。

私がフェリージと出会ったのは、ヴァンテーヌ編集部にいた頃です。誌面のためのスタイリングで、ウールのテーラードジャケットやカシミヤのニットに、レザーやナイロン、もしくはそのコンビを合わせていました。素材の上質さと、奥行きのある色出し、そして実用の美を備えたデザインは、やはりイタリアブランドならでは。それもそのはず。レザーはもちろん、金具にいたるまで、すべて本国のファクトリーで作られているのだから。加えて、ミラノの街を歩く女性たちが、栗色のウェービーヘアをなびかせて、フェリージのバッグを颯爽と持っている姿も、私の「憧れ度」を爆上げしました。やっと手に入れたファーストフェリージは、ネイビーとヌメ革のコンビのバッグ。革が飴色になるまで使い込んだのを覚えています。

今年、50周年を迎えたというフェリージ。そんなタイミングで、私もフェリージ熱が再燃。トープ色のレザートートは、軽くてしなやかで、繊細な色出しもきれい。キャンバスとレザーのコンビも、もしかしたら娘とシェアできるかな、なんて♡ 新しい、「今の私」でコーディーネートしようと思っています。

⼤草 直⼦

PROFILE

  • ⼤草 直⼦/スタイリスト
  • ⼤草 直⼦/スタイリスト

    ファッション誌、新聞、カタログを中⼼にスタイリングをこなすかたわら、イベント出演や執筆業にも精⼒的に取り組む。2019 年4 ⽉には新しいメディア『AMARC』を⽴ち上げ、雑誌『AMARC magazine』も発⾏。著書も多数。

Photo / YOKO NAKATA [MAETTICO]
Hair & Make-up / chiSa
Styling & Text / NAOKO OKUSA
Edit& Text / AYAKO SUZUKI [HRM]

 
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